2011年12月14日水曜日

日本○便での体験 アルバイト編

ある年の暮れのこと。
アルバイト情報雑誌をみていたら、「年賀状仕分け」という仕事を見つけたので早速
応募の電話をかけてみた。

さすが大手だけあって電話の応対はとても丁寧だった。
しかし、札幌の支店はもう締め切りになってしまったと言われ、丘珠ならまだ募集しているという話だったので ちょっと遠いけれども通えなくはないだろうと思い、応募した。

面接は札幌支店で行われた。
私はアルバイトの面接でありながらスーツを着ていったが、ほかの人は全員普通の服を着ていたということは特に気にせず 書類を書き面接に呼ばれる。

聞かれたことといえば、チームワークでの作業は大丈夫かとか
健康状態はどうかとか、そういった簡単な質問がほとんどだった。
あと、秘密を守れる人間かどうか。

説明しておくがこれは決して怪しいことではなく、「通信の秘密」という法律から
どんな郵便があったとか他人に口外してはならないことになっている。
まして知人の郵便があったり芸能人の郵便があったりして とんでもない話だが写真をとったり持ち帰ってしまったりなどしないようにと説明を受けた。


面接の翌日に、電話がかかってきた。
「小包担当」ということで、年賀状なのなぜ小包なんだろう?と思ったが
そういうこともあるだろう、ということにして約束した日に丘珠へ向かった。


まったくイメージが違っていた。
ここはいったい・・・と思った。

丘珠は丘珠でも「丘珠分室」というところで、「分室」の意味も知らずに私はここにきてしまったのである。

想像してみてほしい。
北国、北海道の12月、地下駐車場の地上バージョンのようなところで
作業するという。いわば作業場であった。

マイナス15度くらいだっただろうか?
暗くて足元もよく見えない作業場内を案内されている間、私はトニカク寒くて震えがとまらなかった。
説明など何もアタマにはいってこなかった。

つまりここは、小包をエックス線に通して飛行機に乗せられるものかどうかの仕分けをするところ。
作業場には日本地図と郵便番号の対応表のようなものもあったと思う。
おまけに鉄の大きな荷台が私を威嚇し、すぐそこまでトラックが突っ込んでくるやらの事態で
私はもうワケがわからなくなっていた。

私の様子を見て、そこの監督が
何かケガをしても困るから帰っていいよ、と言ってくださったのが救いだったが、
1つそこで勉強になったことは、仕分けするとき 例えば「化粧品」と書かれていても
ちょっと戸惑うことがあるからなるべく中身の内容を詳しく書くようにということだった。

なぜなら、化粧品は化粧品でもスプレーだったら飛行機にのせることができないとか、ファンデ、口紅でもいっろいろあるとか。

こんなに寒いところで作業してくださる方々に、少しでも負担をかけないためにも
荷物を出すとき協力できることはしようと私は強く思った。

後日談だが、また同じ求人雑誌をみていたら
同じ仕事の求人がまだあった。

けれども 私のことがあってからか
「チカラに自信がある方」などと注意があったけれども
問題はそこではないんじゃないかなと正直思った。

面接が終わって作業場につれてこられた段階に至ってから、
「視力が一定以上」という説明をされても困ってしまう。

これは求人に乗せるときに書いておいたほうがいいと私は思う。

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